今回はバーテンダーの目線、
いわゆる店側の目線で考えたいと思います。
お客さんが数あるお酒の中からまず、何をチョイスするのでしょうか。
カクテル、ウイスキー、ワイン、焼酎、ビール・・・。
書き連ねてみるといかにも大変そうです。
例えばカクテルを選んだとします。
ひと口にカクテルといっても、ベースのお酒から探したとすれば
ジン、ウオッカ、ラム、テキーラ、ウイスキー・・・etc
これもまた、相当な数ですね。
だからそんなわけ方はしません。
お客さんにカクテルのベースから聞いていくと、
多くの質問を投げかけなければならなくなるからです。
それではどうするのか?
カクテルを選ぶときは単純にまず、次の2つに分類します。
『甘い』 or 『さっぱり』
お客さんが仮に甘いカクテルを希望されたとします。
次に、
『濃厚な甘さ』 or 『さらっとした甘さ』
さらっとした甘さを選択されました。
次に
『アルコールきつめ』 or 『アルコール軽め』
をたずね、軽めを選択されたとしましょう。
すると結果はこうなります。
↓ ↓ ↓
『ほんのり甘い軽めのカクテル』
以上でアウトラインは出来上がりです。
軽めのカクテルの場合、ロングカクテルが多いため
割材を考えます。
『炭酸あり』 or 『炭酸なし』
炭酸ありだと、
トニックウォーター、ソーダ、コーラ・・・たくさんあります。
炭酸なしを選択すると、
割材はジュースかミネラルウォーターになります。
では、今回は炭酸ありということだとして、それをまとめると
『ほんのり甘い軽めのカクテル、炭酸あり』
となります。
そこまでの好みを聞き、
さてあなたならどんなカクテルを作りますか?
例えば『桂陳バック』などどうでしょう。
エキス分(糖分)の少なめな桂花陳酒をベースに
レモンとジンジャーエールを加えます。
(レモンとジンジャーで割るスタイルをバックという)
甘さの調節はレモンの量で加減します。
ピーチリキュールをレモンとソーダで割った
ピーチクーラーなどもよいかもしれません。
ほかに、
チャイナブルー(ロングバージョン)
クーロンダイクハイボールなどなど
無限にあります。
MISTIA(マスカットリキュール)を
バックにしてもかなりおいしいと思います。
今回は
『さらっとした甘さ』『軽め』『炭酸あり』
以上の条件を聞き、作ってみました。
ほかにも好みを探るひとつの方法として
普段好んで飲んでいるカクテルは?
と尋ねてみるのもいいと思います。
大切なことは
お客さんの好みをできるだけ少ない言葉数で
できるだけ多く聞き出すことです。
できる限り
お客様の好みに合った飲み物を提供するように
普段から心がけていきましょう。
なるほどなと、感心しました。
今まで、そこまでお客さんに聞いたことはなかったです。
今日から、さっそく実行してみます。