カクテルを作るには
あらゆるお酒の特性を知っておく必要があります。
今回はテキーラについて。
メキシコのハリスコ州テキーラ村(&特定地域)で作られる蒸留酒テキーラ。
それ以外のものはメスカルと呼ばれ、一線を画します。
(テキーラには必ずNOMの表示がある)
テキーラはアガベ・アスール・テキラーナ、
一般的にはブルーアガベと呼ばれる
竜舌蘭(りゅうぜつらん)が原材料となっています。
ちょうどパイナップルをデカくしたような形で、
その土中にある実の部分(球茎)を蒸かして、
ローラーで絞りだしたその果汁を使います。
よく、サボテンが原料だと思っている方もいますが、
それは間違いでーす。
それに砂糖を加え発酵 → 蒸留 → 熟成となります。
熟成の期間によって大まかに
ブランコ(0~2ヶ月)
レポサド(1年未満)
アネホ(1年以上、2~3年のものが多い)
に分かれます。
ほかに、ここ10数年多く販売されているのが、
砂糖を使わない100%ブルーアガベのテキーラ。
従来のテキーラと飲み比べてみると、
植物の香りが豊かで、
抽象的な表現ではあるが純粋な味がします。
どちらが良いかは好みですが、
100%ブルーアガベのテキーラのほうが
あきらかに高価です。
店でも、一種類ぐらいは置いておいても、話のネタにはなるだろうし、
テキーラ好きのお客さまには喜ばれると思いますよ。
ボトルのラベルに
100% AGAVE
と表示されているのですぐわかります。
かつての流行から、一気飲みの酒のように思われがちですが、
高級テキーラはゆっくりと味わって充分おいしいお酒。
チェーサーにトマトジュースがよく合うと思います。
度数もほかのスピリッツと同様で、
決して際立ってきつい酒ではありません。
あ、先ほどのトマトジュースですが、
おすすめ銘柄はクラマト!
ハマグリのエキスにセロリなど入った
まるでスープのようなトマトジュース。
ぜひ一度お試しください。