アグアルディエンテ

アグアルディエンテ ( スペイン語で 蒸溜酒のこと ) はコロンビアの 地酒で 、 正式には 古式純正ラム酒 を意味するそうです 。
サトウキビを 原料とした 蒸留酒で 、 度数は 25～30度 とやや低めです 。

サトウキビといえば ラム酒 を思い浮かべますが 、 アグアルディエンテは ラム酒とは 少し 造り方が 異なります 。   ラム酒は 複数回蒸留 するのに 対して  、 アグアルディエンテは 単式蒸留で 1回だけ蒸留したお酒 です 。

アグアルディエンテが 1回蒸留 なのは 、 原料の風味を 残すため でもあり 、 また 安い税金で 流通ができる 等の理由が あるようです 。

また ラムの 原料にも 使われることもあります 。
精製所で サトウキビの液体 を抽出後 、 熱を加えられると メラージュ という 絞り液になります 。
メラージュを 発酵 ・ 蒸留した アグアルディエンテを 一定期間寝かせ ( エイジング ) 、  複数回の 蒸留で 得られる高濃度スピリッツと 水を 加え ラム酒を造り上げます 。

コロンビアの地酒 と述べましたが 、 アグアルディエンテを 製造しているのは 何も コロンビアだけでは ありません  。キューバにも アグアルディエンテは 存在します 。 キューバ産は アルコール度が 40％前後 と少し高めです 。

伝統的には サトウキビから 作られますが 、 オレンジ 、 ブドウなどの果物 、 アワ 、 大麦などの穀物 、 ビートやジャガイモなどの塊茎 などからも 作られることも あります 。

また 、 複数の材料を 混合させたり 、 アニス を加えたりすることも あります 。

アグアルディエンテには 、 純粋なプレーンと アニサード の2種類があり 、 アニサードというのは 上記のごとく 、 アニスの香り が付けられたもので 、 特に 現地では こちらの方が人気は 高いようです 。

パスティスや ペルノ 、 アブサンのように アニス風味の酒 は水を加えると白濁しますが 、 アグアルディエンテは 濁りません 。

ラム酒と ミントを 用いた モヒート という人気カクテルがありますが 、 アグアルディエンテは このモヒートの原型のカクテル に使われていました 。
16世紀後半 、 英国女王エリザベス1世 が手助けしていた 海賊達が ドラケ という飲み物を キューバに広めました 。
ドラケのレシピは 、 アグアルディエンテ と砂糖 、 ライム 、 ミントを 混ぜ合わせるという 、 現在のモヒート のレシピとほぼ同じ だったのです 。
その後 、 ドン・ファクンド・バカルディ によって生み出された ホワイトラム がキューバ国内で流行り 、 ドラケに使われていた アグアルディエンテを バカルディに置き換えて 現在のモヒートが完成 しました 。

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「 アグアルディエンテ ｜ コロンビア の蒸留酒 」

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