長く付き合いのあった
お客さんのNさんと先日、
お別れすることとなった。
病気のため、
遠く沖ノ島の実家で療養されるらしい。
おそらくもう、
こちらに戻ってくることはないとのこと。
粋なお客さんKさんの計らいで、
とあるお店を貸し切って、
そこでお別れの会となった。
Nさんと一番仲が良かったのは、
貸し切ったお店のママさん。
(Kさんの粋な計らいとはそういうこと)
ママは化粧が剥げるのも気に留めず、
号泣していた。
それを見た幾人もがもらい泣きしている。
その感情が移入した私も、
Nさんと握手して男泣き。
長く店をやっていると、
たくさんの出会いがあるけど、
そのぶんツラい別れもある。
また会える別れならばいいけども、
もう会えないほど悲しいことはない。
Nさんとのたくさんの時間が
脳裏を巡った。
一期一会も大事だけど、
頻繁に会う人との時間も
大切にせねば。
〇〇さんに△△さん…
常連さんの顔が浮かぶ。
憎まれ口を叩かずに
もっと大事にしてあげよ
つくづくそう思った。