お客さんの好みに合ったウイスキー、カクテルを提供する。
これはバーテンダーの使命です。
逆に言えば、これができなければ、
バーテンダーとしての資格はないでしょう。
他人が好む酒を作ることは確かに大変ですが、
基礎をしっかりと理解していればある程度は可能です。
ある程度というのは、
経験やセンスがそこに加味されるということ。
とにかくまずは、基礎を知ることが重要。
カクテルは何でもかんでも混ぜたからって
決しておいしくなるものではありません。
むしろ、一度おかしくなったものに色々加えると
取り返しのつかないような味になってしまいます。
では、どうすればいいのか。
基本はこうです。
カクテルの好みを聞いた時点で、
まずは頭の中である程度の組み立てをします。
ベース+リキュール等+フルーツ+割材
(あくまでも一例で、選択は作るものにより異なります)
ここで大切なのが、それぞれの味や特性です。
ベースの酒、リキュール、フルーツ、割材
このそれぞれの味を知ってないと何もできません。
これはウイスキーにしても同じことです。
その酒の味や特性を知らずに、
なんだかんだと混ぜても駄目なのです。
例えば、野菜炒めを考えてみてください。
野菜や肉を入れて炒めます。
味付けはどうしますか。
塩コショウをします。
この塩コショウ、
どれだけ入れたらどれくらいの味になるか
おそらくあなたはわかっているでしょう。
最後にしょう油をたらしますか?
このしょう油にしても同じこと。
どれだけ入れたらどんな味になるか、
わかっているということです。
この塩コショウやしょう油、
それがカクテル作りでいう
ベースの酒やリキュールと同じことなんです。
わかっていただけたでしょうか。
次回はその味や特性の覚え方、
そのコツを考えていきます。