カクテルを作るには
各々のお酒の味や特性を知らなければなりません。
今回はスピリッツについて、
実際にカクテルを例にして、考えていきましょう。
【ジン → ジントニック】
ジンは小麦や大麦などの雑穀を
主原料とするスピリッツ。
主な原産地は、
イギリス、アメリカ、イタリア、ドイツなど。
カクテルで使われる一般的なジンに、
ゴードン(ボタニカルが利いたドライな仕上がり)
ビーフィーター(飲みやすく軽やかな香り)
タンカレー(ドライな中にまろやかさがある)
ボンベイサファイア(控えめなボタニカルで味は軽やか)
ブードルズ(ドライでシャープな味)
などがあります。
※ ()の中はジントニックの味。
※ ボタニカルとはジンの香りづけに用いる
ハーブの種類。マツヤニのようと言われる
ジン独特の香りは、主ボタニカルの
ジュニパー・ベリーが引き出す香りです。
ジンはそのまま飲んだときと
カクテルに用いた場合では
味に違いがあります。
例えばドライなゴードンとタンカレー。
ストレートで味わうと、
タンカレーのほうがよりドライに感じます。
しかし、ジントニックにしてみると、
ゴードンがよりドライに仕上がります。
わたしの店では主にゴードン、タンカレーを用います。
ジンの香りをあまり表に出さないような、
軽やかなジントニックが好みの場合は、
ビーフィーターを使います。
ブードルズは、マティーニ用にしています。
甘めのジントニックには
エギュベルのジンを用います。
ただし、これらの考え方は、
わたしの主観によるもので、
絶対というわけではありません。
あくまでも参考にしていただき、
それにあなたの感じる味覚を加味して、
おいしいカクテルを作り上げてください。
今回はジンのさわりを、
解説させていただきました。
次回はウオツカ。
お楽しみに。