りりりりり……。
秋の虫が鳴いている。
鈴虫かコオロギか松虫かわからないけど、
秋の虫が鳴いている。
帰宅途中、朝の四時半。
夜中のくせに空気がまとわりつくほど暑い。
でも、秋の虫が鳴いている。
最近は季節感もむちゃくちゃだ。
それにしても、
あれほどうるさかったセミ、
いつの間にいなくなったのだろう。
おらぁ、どかんかい!と
秋の虫に凄まれて
すごすごと姿を消したのか。
秋の虫といえば昔、
妻がどこいらの川縁からコオロギをとってきた。
妻は虫好きだったのか……。
そして悲劇はその夜。
夫婦で仲良く食卓を囲んでいたとき、
妻が突然、「ゴキブリ!」
丸めた新聞紙を横の椅子目がけて打ち下ろす。
見事命中。
さすがわが妻。
と思いきや……ん?
ぺしゃんこになったその残骸は、
ゴキブリならぬコオロギ。
悲劇の原因はコオロギが入っていた虫かご。
こんな竹製の虫かご入れていたら
そりゃ逃げるわな。
と、ホントはこんなことをかきたかったわけではなかったのです。
季節感を感じる節目の時期ですな、
季節感といえば、
果物がそろそろ秋の果物に入れ替わる時期ですな。
イチジク、梨、柿。
こいつらが出てくるとそろそろ秋。
フルーツのカクテルも一変します。
ということで、秋のカクテルの話を……。
となるはずだったのですが、
長々となりましたので、
その話は、また次回。
ごきげんよう。