カクテルを作るには
各々のお酒の味や特性を知らなければなりません。
今回はウオツカについて。
ウオツカは小麦や大麦などの雑穀を
主原料とするスピリッツです。
原料はジンと同じような穀物を使いますが
作り方がずいぶん異なります。
ウオツカは原料の味を
極力出さないように作ります。
(言い表し方に少々語弊がありますが)
原料を発酵・醸造させた原液を用い
蒸留を繰り返してアルコール度数を
95~6%にまで高めます。
そうして純度の高いスピリッツを作ることで、
原材料の味を極力消してしまいます。
それを加水し、40~50%にまで
アルコール度数を落とすのです。
それでも、それぞれのウオツカには
各々の特徴がしっかり出ているのは
とても不思議なことです。
ジンは各メーカーが
独自のボタニカルの種類を選ぶのに対し、
ウオツカはそのクリア度や原材料の違いによって
味を個性化させています。
例えば、
小麦だけを原料にしたアブソリュートや
大麦だけを原料にしたフィンランディア
などがあります。
またそんなクリアなスピリッツに香りを加える
フレーバードスピリッツが多い事でも知られています。
いわゆるフレーバードウオツカというものです。
中でも有名なのがズブロッカ。
ズブラという水牛が食べる草、
ズブロッカ草を漬け込んだウオツカ。
桜餅のような独特の香りがします。
これを使って作ったカクテル、
ズブロッカギムレットは、
なかなかの美味ですよ。
![ズブロッカをベースにしたギムレットはショートカクテルです。](http://web-barman.net/wp-content/uploads/2017/06/20141116120149-e1496922092407.jpg)
ギムレットカクテル
そのレシピは
ズブロッカとライムとシロップ。
ジンで作るギムレットより
シロップを多めで作るのがおすすめです。
軽く流しましたが、
今回は以上がウオッカの解説になります。
次回はラムについて書きたいと思います。
それでは、お楽しみに。