今回は昨日に引き続き、日本酒の第二弾。
生酛造を中心にちょっと細かくいきます。
日本酒が出来上がるまでの工程は、
大まかに7つに分かれます。
精米→洗米、浸漬→米蒸し→麹造り→酒母(酛)造り→
醪(もろみ)造り→絞り→貯蔵→瓶付詰め
となります。
1精米
米を磨き削ります。
この磨き具合によって本醸造 → 大吟醸に分かれます。
2洗米、浸漬
糠などを洗い取ったあと、水を吸わせます。
蒸上がりをよくし、麹の食いつきをよくするためです。
3米蒸し
一時間程度蒸した米をむしろに広げて
かき混ぜて冷まします。
4麹づくり
室温が30度に管理された麹室で、
蒸米に麹を種付けして
布でくるんで一昼夜寝かせます。
その後容器に入れて積み上げ
かき混ぜたり温風を当てたりして
温度管理をしながら麹を作っていきます
5酒母(酛)づくり
木桶に蒸米、麹、仕込み水、酵母を入れて一晩寝かせます。
それをすり合わせて空気や水のよどみをなくします。
これらの工程を山卸しといいます。
タンクに移し替えて低温で数日寝かせます。
6もろみ(醪)づくり
出来上がった酛をもろみタンクに移し、
蒸米、麹、仕込み水を加え温度管理の上、
20日前後寝かせます。
このときの蒸米と麹の割合は4:1程度。
―三段仕込み―
雑菌の繁殖を抑え発酵をスムーズに行わせるため
蒸米、麹は一度に加えず、
初添・中添・留添と三回に分けます。
―並行複発酵―
初添を行った翌日は酵母の増殖を促進させるため
仕込みを一日休止します。
これはタンク内のもろみの発酵を待つためです。
発酵とは蒸米のでんぷんが糖化して、
酵母がそれをアルコールに変える工程をいいます。
7しぼり → 貯蔵
出来上がったもろみを酒袋に入れて絞り、
酒と酒粕にわけます。
搾りたての酒は不純物(米、酵母など)があるため
ろ過します。
それを火入れし、タンクに半年ほど貯蔵したのちに瓶詰め。
ちょっとピンと来ないかもしれませんが、
この工程をなんとなくでも覚えておくと
ウイスキーやスピリッツを勉強するのにも
役立つと思いますので、面倒くさがらずに、
読んでくださいね。