日ごと気温が上昇し、蒸し暑い夏がつい、そこまでやってきています。ああ、うっとうしいなあ、と思いがちですが、悪いことばかりではないですよね。
あれのおいしい季節ですよね。あれ、あれですよ。
ビールです。
夏といえばビール。
これから、ビールが一番おいしい季節じゃないですか。
ビール会社は毎年しのぎを削って新商品を発表しています。
クラフトビールも流行っています。
発泡酒や第三のビールなんてのもあります。
そこで今日と明日、二日にわたって
ビールの作り方、ビールと発泡酒の違いについて
記したいと思います。
まずは原材料
麦芽
水
ホップ
米
コーン
でんぷん(コーンスターチ)
上記の赤文字の部分だけで作ったものは、
麦芽100%のビールと言われ、
サントリーモルツ、サッポロエビスがあります。
麦芽とは大麦を発芽させたものをいいます。
発芽させることによって酵素が発生します。
酵素は大麦に含まれるスターチなどの糖を
分解させる役割を持っています。
【 発芽 】
浸麦槽で大麦に水を含ませ
発芽室で発芽させます。(麦芽)
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【 乾燥 】
発芽した麦芽を熱風で乾燥させます。
同時に熱風をあてることによって
ビールに必要な成分と独特の色や香りがつきます。
黒ビールの場合、
通常よりも高温の熱風をあて
麦芽をローストさせます。
そうした麦芽をカラメル麦芽といい、
それによって黒い液体のビールになるのです。
【 粉砕 】
麦芽を細かく粉砕します。
それに、米やコーン、でんぷん(スターチ)
などの副材料を加え、温水を混ぜ合わせます。(麦汁)
しばし置きますと、
麦芽に含まれる酵素の働きで
でんぷん質が糖分に変わります。(糖化液)
【 ろ過、煮沸 】
糖化液をろ過し、ホップを加えて煮沸します。
ホップはビールに特有の苦味と香りをつけます。
麦汁が含むたんぱく質を凝固分離させて、
液を澄ませる働きをします。
【 発酵 】
熱麦汁を5℃くらいに冷却し、
これに酵母を加えて発酵タンクに入れます。
7~8日の間に酵母の働きによって、
麦汁の糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されます。
【 貯酒 】
貯酒タンクに移され、0~1℃の低温で数十日間貯蔵されます。
貯水タンクは小さな体育館ぐらいの大きさがあり、
その規模の冷蔵タンクは相当高価で、
やはりその規模のビールは大手会社でないと
難しいのではないかと思います。
(おそらくタンクひとつで億は超えると思うなあ)
この間にビールはゆっくり熟成し、
調和のとれたビールの味と香りが生まれます。
熟成の終わったビールをろ過し、
透きとおった琥珀色のビールとなります。
そして瓶詰めされるまで、2~3か月かかります。