フレーバードワイン

ワインをベースにして各種スパイス・ハーブなどの浸出液や果汁を加えて作った酒。アロマタイズド・ワイン混成ワインとも呼ばれています。

食前酒として楽しまれるほか、カクテルの材料とされることも多いです。世界にはさまざまな種類のフレーバードワインが存在します。それでは以下に、代表的なものをご紹介します。

ヴェルモット

白ワインをベースとして、ニガヨモギをはじめ15~40種類の香草・薬草を配合したもので、ヴェルムトとも呼ばれています。ヴェルモットは主にスイートとドライの二種類ですが、ロゼやビアンコなどの種類を出しているメーカーもあります。

代表銘柄: チンザノ、マルティーニ、ドラン、ノイリープラット

スイート・ベルモット(イタリア発祥)

糖分を加えた甘口のワインで、カラメルを使って着色されていることが多いです。スイート・ベルモットを使った有名なカクテルには、カクテルの女王マンハッタンがあります。

ドライ・ベルモット(フランス発祥)

糖分を加えていない辛口タイプ。ドライ・ベルモットを使った最も有名なカクテルは、カクテルの王様マティーニがあります。

アペリティフ・ワイン

ワインに薬草や根のエキスを加えて作ります。食欲増進や滋養強壮、健胃効果などに効果があるようです。アペリティフとは食前酒のことで、文字通り食前酒として飲まれることが多いようです。

代表銘柄: デュポネ、キール

サングリア

日本でも知名度が上がってきたサングリアは、スペインやポルトガルで楽しまれているフレーバードワインです。

赤ワインにリンゴやオレンジやレモンの果汁、それに砂糖やハチミツ、、風味付けとしてブランデーやスパイスを加えます。ワインが苦手な人もこれなら飲めるかもしれませんね。家庭でも簡単に作れるので一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

基本の作り方

基本材料: 赤ワイン 1/2本、オレンジ 1/2個、りんご 1/2個、シナモンスティック 1本(粉末可)

  1. できれば熱湯消毒した密閉容器に赤ワインを注ぎます。
  2. オレンジとリンゴを洗って種を取り除いた後、適当な大きさに切ります。
  3. オレンジとリンゴの水気をふき取ったら、赤ワインが入った容器に入れます。
  4. シナモンを加えて、冷蔵庫で一晩寝かせます。

甘味を加えたいときは、砂糖を加えるのもいいですし、他の果物も加えたりして自分なりのオリジナルを作るのも楽しいですよ。

通常は赤ワインですが白ワインを使ったサングリアもあり、こちらはサングリア・ブランカと言います。

グリューヴァイン

日本で言うホットワインのことです。

オレンジピールやシナモン、クローブなどの香辛料、砂糖やシロップを赤ワインに加えます。温めて楽しむワインで、フランスでは白ワインを用いる地方もあります。

作るときのポイントとしては、水を少し加えて温めるほうがより美味しく出来上がります。


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